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Sew イベント オープニングイベント

〝自分たちの仕事〟をつくる?

レポート

「自分たちの仕事を括弧でくくろうか」
ワークショップに向けた最初の打ち合わせで西村さんはちょっと考えた後にそう言った。当然、括弧でくくるというのはその言葉を強調する、定冠詞をつけるような表現だ。それを「自分たち」でも「仕事」だけでもなく、「自分たちの仕事」でくくったことにこのワークショップに臨む西村さんの思いがあらわれているような気がした。


ミッションよりも“その場に居合わせた人がすべて“方式で
これは西村さんの著書『なんのための仕事?』の中で豊島秀樹さんが発した言葉だ。世の中には何かのために仕事をする、何かのために人を集めるといった場面が多く存在する。しかし「何かのために」という働き方を続けていくと「現状を維持するため」や「君のかわりはいくらでもいる」という状況に至ることも考えられる。自分は本当にそんな働き方がしたいのだろうかという問い。西村さんは「冷蔵庫にあるもので料理をつくること」と同じように、そこに居合わせた人と何ができるか、そもそも自分たちは何が好きなのだろうかといったことをスタートにして一緒に働くことはできないか、つまり「自分たちの仕事」をつくることができないかと参加者に問いかける。
ワークショップは3人1組のチームを数回組み替えて進められる。まずは自己紹介をする。そして西村さんから投げかけられるいくつかの問いについて対話していく。その過程で次第に参加者の声は大きくなり、笑顔が増え、身振り手振りで伝えようという姿勢の変化が現れてきた。


一緒に働いてみたい?
最後のシャッフルを終えた3人はまず、個人作業を行うことになる。「自分ができること」「自分ができること(あきないこと)」「いつかやってみたいこと」を書き出していく。「自分ができること」は文章が書ける、料理がつくれる、人を集められる、話を上手に聴けるなどどんなことでも自分はこれが得意だということを思いつくだけ書き出す。「自分ができること(あきないこと)」は資格を持っているとか点数が取れるとかそういうことではなく、「ずっと雲を見ていてもあきない」のように普通の人がやると長く続けられないけど、自分はいくらでも大丈夫ということ。「いつかやってみたいこと」は仕事のことでもいいし、プライベートなことでもいい。最初「何かあるかな」と戸惑っていた参加者の書き出していくペースががだんだん上がってきた。
3つを出し終わった後、その中で他の2人と共有したいことを手元に配られた小さなカードにひとつ書き出す。そしてそのカードを見せあって意見交換をするのだ。
そこかしこで笑い声が起こる。「へー」という感嘆の声が上がる。互いが互いの思いを共有した後、西村さんはこう問いかける。

「この3人で一緒に働いていけるんじゃないかと思った人は手を挙げて。」

全員の手が挙がった。

「じゃ、早速ワークショップ後に名刺交換して事業計画なんか練っていただいて・・・」

西村さんの一言で会場にどっと笑い声がおこった。


自分たちがいる仕事
自ら社会実験と言う「ミッションよりも“その場に居合わせた人がすべて“方式」の試行。「何かのため」というミッションがなければいけないというのは思い込みなんじゃないか。それぞれができること、やってみたいことを持ち寄ってみたら意外と一緒に働けるかもしれない。そこにいる人が互いを尊重しあいながら仕事を考えていくうちにミッションが立ち上がってくるというのもありなんじゃないか。それはまさにそこに居合わせた自分たちのユニークな仕事と言えるのでは・・・。
西村さんが投げかけたこの問いを解いていく今回のワークショップは「自分たち」の内側にひたすら潜っていくのではないし、「仕事」について熱く議論するのでもなかった。しかし、振り返ってみれば西村さんが最初に設定した「自分たちの仕事」の輪郭は的確に描き出され、末尾の「?」は「!」に変化していたのである。

開催日時2012年7月25日(水) 19:00~21:00(18:30開場)
会    場フューチャーワークスタジオ ”Sew”
開催場所〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニガーデンコート10F
定    員40名
参 加 費1000円 ※申込制となっておりますので、リビングワールド側のウェブサイトにてお知らせ致します。
主 催 者Sew運営委員会/有限会社リビングワールド
概要 Future Work Studio "Sew" Interest イベント
"自分たちの仕事"をつくる?


フューチャーワークスタジオ"Sew"のスタートアップとなる記念すべき第一回目のイベントは、 働き方研究家である西村佳哲さんと共に、「自分たちの仕事」についてみんなであれこれ考える2時間をご一緒したいと思います。ワークショップ係には、楽しい飲食も。

当日参加される方は、ポットラック・パーティーのための「ひとり分の美味しいもの(食べ物・飲み物どちらか)」をご持参下さい。
詳細説明 18:30 開場
19:00~21:00 ワークショップ
21:00~22:00 ポットラック・パーティー
※ポットラックとは、「ひとり一品、料理を持ち寄る」というパーティー形式です。詳しくはお申込みいただいた方に、西村佳哲さんからお伝えします。

西村佳哲さん

1964年東京生まれ。武蔵野美術大学卒。プランニング・ディレクター。建築設計分野を経て、つくること・書くこと・教えることなど、 大きく3種類の仕事に携わる。コミュニケーション・デザインの会社リビングワールドの代表。多摩美術大学非常勤講師。 働き方研究家としての近刊は『なんのための仕事?』(河出書房新社)。
http://www.livingworld.net/nish/


「Sewのオープンを記念して、「自分たちの仕事」をテーマにした2時間ほどのワークショップと、1時間くらいのポットラック・イベントをSewと共同で開催します。
個人の〝スペック〟や〝好きなこと・やりたいこと〟に泥濁しない、ひらかれた仕事の実現に向かう小さな試みをともに楽しめればと思います。」(西村佳哲さん)

注意事項

ポットラックで持ち寄るものは季節柄傷みにくいものでお願いします。

参加方法 このイベントは終了しました。

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