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Sew イベント

ハイパーメディアクリエイター養成講座!?

レポート

■メディアを常に意識する時代

「僕は普段会社で雑誌の編集長をやっているということもあって、いつもメディアのことをどこかで意識しているんですよね。で、変な特徴があったりするとそこを面白おかしく強調して記事にしたりします。」

今回講師のヨシダプロさん(以下プロ)はデイリーポータルZなどでの、マンガ・ファミレス・100円ショップなど様々なことをネタに記事を執筆されているライター&イラストレーターとしての顔と、会社での教育系雑誌の編集長という顔、どちらもメディアに関係していることもあり「ハイパーメディア研究家」の肩書きに相違ない方です。

なんと自己紹介は自らのWikipediaページを映し出してそこに書かれていることの検証から始まりました。

「これは・・・本当ですね。でも、この情報は会社の人しか知らないはずなので、会社の誰かが書いているんでしょうね・・・。」
「『長距離が早い』これはまったくの嘘だなぁ。言った覚えもないし、勝手に作ってくれてますね。」

メディアによって作られた自分を自分で検証する。かなりシュールな行為ですが今回は客観的にメディアの特徴を見つけ出し、自分でその特徴をコントロールできるようになることがテーマのワークショップ。これくらいの心構えは必要なのでしょう。



■”うろおぼ絵”を描く

マンガを長年分析してきたプロ。その研究成果から導き出されたのは、

「もう、正直言ってキャラクターですよ。いいキャラクターがあれば多少ストーリーが駄目でもヒットしいます。それだけキャラクターの魅力って大事なんですよね。」

という結論。確かに名作といわれるマンガには必ずキーになるキャラクターがいて外見の特徴や台詞が言えます。

「でも、ここに盲点があります。キャラクターは実は強烈な記号が寄せ集まってできているため、一部分を覚えて安心しちゃうんですね。だから全体を描けといわれても意外と描けない。」

記号の集積というととても難しいように感じられますが、人相の一部や服装、表情、アクセサリーなど何かを見ただけで「あ、これ○○のやつだ!」と言い当てられるのはまさにそういうことなのでしょう。

「ハイパーメディアクリエイターたるもの、キャラクターぐらい描けなければいけない!」

この男らしいロジックの一文が画面に映し出され、いよいよワークスタートです。最初にうろおぼえで描くキャラクターは『ONE PIECE』のチョッパーです。

「えーどんなだったっけ?」「いわれると描けないな・・・」会場を見ると以外に苦戦している人が多いような気がします。自分で描いたものを眺めて笑い出す参加者もいます。「あはは、こんなじゃない気がする!」
プロからは

「多少変でも大丈夫ですよ。というかむしろ変なものの方が特徴が良く現れていて大歓迎です。」

と参加者をあおる台詞が出ました。悪戦苦闘の末、出来上がったものは回収され、プロによる講評が始まりました。まずはプロから正解の発表。なんとプロ自らポストイットに描きだします。

「チョッパーはトナカイですから角が大事なんですよね。あとはこの帽子。本当に特徴的な記号になっています。」

手元カメラで中継されている様子を見て参加者の皆さんからは「ああー」「そうだそうだ」と声が上がります。その後はプロが参加者の方が描かれたキャラクター1つ1つに対してコメントします。

「これは上手いなー、本当に特徴を良く捉えている」
「これは似てないけど、でもわかりますよね。でも似てない。なんだろう。なんか(性格が)悪そう。」
「これは完全に違うものになっちゃってますね。というか怖い。」

そのコメントのたびに会場に笑いが起こります。この後「アンパンマン」「くまモン」とキャラクターを変えて同様のワークが行われました。意外と難しかったのは「くまモン」でしょうか。



■“一般”ってなんだろう

次にプロが参加者に課したテーマは「クイズ番組の問題を作る」というものでした。

「テレビのクイズ番組で問題に”一般正解率○○%”と併記されているのを見たことはありませんか。でもここで使われている”一般”っていったい誰のことなんでしょう。自分たちは果たして一般なのか。自分が”一般”的だと思っていることは本当にそうなのか・・・。」

言われてみると確かにそうです。たぶんクイズ番組で問題を制作する人は、多くの人に答えさせる前に「これは一般正解率○○%ぐらいの難易度だろう」と想定して作っているはずです。でも自分が”一般”的だと思っていてもじつは違ったりすることも多いのではないでしょうか。

「ハイパーメディアクリエイターたるもの、テレビ視聴者の”一般”を理解していなければいけない!」

こう宣言したプロから出されたのは一般正解率がそれぞれ「90%以上」「50%」「10%未満」の問題を作って、実際ここにいる人たちに出してみるというゲームです。90%以上と10%以下は結構簡単に作れそうですが50%というのはなかなか想定できません。実際に問題を出し合っていく中で以外に自分の考えていた”一般”が”一般”ではなかったりします。例えば・・・

「富士山の高さは?」(90%問題)
「東京スカイツリーの高さは?」(50%問題)
「高尾山の高さは?」(10%問題)

というクイズを考えた参加者の方がいましたが、富士山の高さを知っている人が少なく、10%未満だった一方、東京スカイツリーの高さは語呂あわせが一般化しているからなのかほとんどの人が答えられる90%問題でした。



■メディアを笑う

今回は時間の関係でキャラクターとクイズという2つのワークで終了となりましたがプロの引き出しは無限大。まだまだスライドには多くのネタが盛り込まれていました。私たちの想像もつかない奇抜なワークがたくさんありそうです。

プロがワークショップ全体を通して伝えたのは「メディアに笑わされるのではなく、メディアを笑うことで対等の関係になる」ということではないでしょうか。私たちの周りはそれこそメディアで埋め尽くされています。どうせならそのメディアを楽しんでしまったほうがいい。参加者の皆さんはたぶん以前とメディアを見る姿勢が変わったのではないかと思います。

開催日時2013年6月21日(金) 19:00-21:00
会    場フューチャーワークスタジオ ”Sew”
開催場所東京都千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニガーデンコート10F 東京メトロ赤坂見附駅D出口徒歩2分 永田町駅7番出口徒歩2分
定    員30名
参 加 費1000円(飲みもの、軽食代として)
主 催 者ヨシダプロ/Sew運営委員会
概要 マンガ、テレビ、ネットなど
メディアだらけなこの世の中、
我々もそろそろ
ハイパーメディアクリエイターに
ならなきゃやっていけません。
というわけで、この謎の講座では
マンガ界を制するために
みんなで変な形でキャラを描いたり、
テレビ界を制するために
みんなで変な形でクイズを出しあったり、
メディアをネタに楽しく遊んで
ハイパーにメディアをクリエイトしていく
コツを身につけましょう!
※本当にハイパーメディアクリエイターになりたい方にはややそぐわない内容で申し
訳ございません。
詳細説明 18;30 開場
19:00 趣旨説明、注意事項伝達
19:10 ヨシダプロよりメディアの極意伝達
19:30 ワークショップ01
20:00 成果講評01
20:20 ワークショップ02
20:40 成果講評02

21:00 懇親会
22:00 解散

ヨシダプロさん

1975年生まれ。

一橋大学社会学部卒。多摩在住のイラストライター。
「デイリーポータルZ」をはじめとする諸メディアにおいて、
フマジメなイラストや文章を描くことを専門としている一方、
昼は某出版社でマジメな雑誌の編集長をしていることは内緒。
ネットとテレビとジャンプとミスチルと犬にこよなく萌え、現在に至る。
詳細は全く更新していないHP「ヨシダプロホムーページ」を!

http://www2s.biglobe.ne.jp/~e-yoshi/

注意事項

当日、ワークショップにて筆記用具を使いますのでご持参ください。本講座はメディアの特性を捉えて自ら表現したり考えてみる内容になっております。養成学校のように本格的な職能を育てるイベントではございませんので誤解のないようお願いいたします。

参加方法 本イベントは終了しました。

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