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Sew イベント 自分たちの中のワークダイバーシティを探る

ぼくらの成分分析

レポート

■会社員は金太郎飴ではないはずだ

久しぶりに働き方に関するワークショップのなった今回のワークショップテーマは、「ダイバーシティ(多様性)」。昨今よく聞かれるようになったこの言葉は、例えば、会社内における女性ワーカーの活性化であったり、外部の人材の知見を持ち込むという論点になりがちです。

しかし、このダイバーシティの捉え方は、そもそも前提として、会社の中の人たちをまるで金太郎飴のような画一的な人たちのように捉えているのではないでしょうか。遅野井さんの働き方に関する研究はそのような疑問点からスタートしました。

遅野井さんは日系、外資両企業にて働き方に関するコンサルタントに従事、さらに現在は、筑波大学大学院にも所属しながら、日本の新しい働き方のあり方について研究を進めています。働き方を提案する、そして働き方の研究を行う中で、企業は従業員ひとりひとりが持っているダイバーシティの要素に気づくべきだと考え始めました。

会社の中でも、部門やプロジェクトなど、会社の外でも趣味の集まりや学生時代の友人、そして家族など、コミュニティ毎に「集合」と「離散」を繰り返す中で、私たちがいかに多様な役割を持って日々を過ごしているか。会社員もまた、誰しも様々な「成分」を持っており、すでに会社にはダイバーシティの要素を多く内包している。

そう、今回のワークショップの一番の目的は、このダイバーシティの要素への気づきを与えることにありました。


■「ぼくのおとうさん」から見つめなおす私たちのダイバーシティの要素

NHK教育テレビの番組「ピタゴラスイッチ」の中で、「ぼくのおとうさん」という歌が登場します。一日の生活の中で「ぼくのおとうさん」がどのように呼ばれているか、いろいろな役割を持って生活をしていることに気づかされる歌となっています。遅野井さんもこの歌を知った時に、まさに研究テーマをあらわすものだと思ったそうです。

最初のワークは、この歌になぞらえて、自分たちの一日を見つめなおしてみます。自分が普段どんな「グループ」を渡り歩いて、どんな「役割」を渡り歩いて生活しているのか。用意したワークシートに従い、自分自身を分析していきます。

この作業は、参加者の人たちにとって思った以上に難しい作業となったようです。

「一般的なサラリーマンがはたしてどれだけのグループを渡り歩いているものだろうか?」
「私はそんなに多くのグループに属してはいないのではないか…?」

なかなか筆の進まない人も少なくありませんでした。「ぼくのおとうさん」の歌を振り返りながら、自分たちの行動や活動=役割を見つめなおす。それは、自分を赤裸々にする必要があるワークであることに気づかされます。

グループでの共有を行い、他の人との指摘や比較を通じて、要素をさらに浮き彫りにしていく。自分たちのダイバーシティの要素を明らかにしていく「成分分析」の作業が進められました。


■鉱石断面のような自分たちの成分

2つ目のワークでは、明らかにした「グループ」と「役割」の要素に、それらと自分とのつながりの「強さ」と「頻度」の軸を加えて深掘りしていきます。今の自分にとって、そのグループとのつながりの強さはどの程度なのか、頻度はどの程度あるのかを明確にします。

そして、2枚目のワークシートを使って、自分の要素をマッピングしてみます。グループ内の役割の集合体として形成される鉱石断面のようなマップは、まさに自分自身のダイバーシティ成分図です。

最後のワークとして、これまでの分析工程を踏まえて自分の成分図のプレゼンテーションを参加者全員にして頂きました。全員の成分図はまさに百人百様の違いがあり、成分の拡がり方や数に良し悪しがあるわけではなく、その違いこそがダイバーシティであることを認識することが大事だと、遅野井さんは教えてくれました。


■多様性がクロスする場が今求められている?

遅野井さんは、成分図の中でも「つながりが強く、頻度が低い」グループの場について、研究対象として興味を持っているそうです。その日限りのような付き合いの場であっても、お互いのパーソナリティが認知され、新たなつながりを生むような場、例えば、コワーキングスペースやフューチャーセンターのようなサードプレイスがまさにそのような場所なのではと、遅野井さんは考えます。

コワーキングスペースやSewのような、多様性がクロスする場を活用しながら、自分たちのダイバーシティの要素を見つめなおし、それを活かすきっかけやヒントを得る。そういった機会こそが、これからの働き方として重要になるかもしれません。

この日作成した成分図は、あくまで「その日の自分」の成分図であり、時間の経過や環境の変化などによって変わることもあるでしょうし、新たな要素が生まれることもあります。今回のようなSewの機会を活かして、自分のダイバーシティの要素を見つめなおす作業こそが、自分の働き方を見つめなおす第一歩目になるのではないでしょうか。

そして、当日お伝えした通り、遅野井さんはこの度岡村製作所に入社し、同時にSewディレクターのひとりとして、今後の運営に加わることとなりました!新たな仲間を得て、さらにパワーアップしたワークショップやイベントを企画していきます。ぜひ、Sewの今後にご期待下さい。

開催日時2014年5月29日(木) 19:00-21:00 (18:30開場)
会    場フューチャーワークスタジオ Sew
開催場所東京都千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニガーデンコート10F (最寄駅:東京メトロ永田町駅、赤坂見附駅)
定    員16名
参 加 費1000円(講師料,懇親会費として)
主 催 者Sew運営委員会
概要 あなたは、自分の中の「ダイバーシティ」=多様性にきづいていますか?

どんな人でもその場に応じて色々な役割があり、その役割を入れ替えながら生活を行っています。ヒトは日々の暮らしの中で多様なコミュニティに出入りし、多様な肩書に入れ替わって生活をしており、そしてそれはワーカーもまた同様です。

今回のワークショップのメインテーマは「ダイバーシティへの気づき」。

部門やプロジェクト、趣味の集まりや学生時代の友人、そして家族など、コミュニティ毎に「集合」と「離散」を繰り返す中で、私たちがいかに多様な環境の下で日々を過ごしているか、自分たちの中にあるダイバーシティの要素をみつめなおし、仕事にいかす方法を考えるワークショップを行います。
詳細説明 18:30 開場
19:00 はじめに 趣旨説明
19:10 レクチャー
19:30 ワークショップのテーマ出題・説明
20:00 グループディスカッション
20:45 全体セッション

21:00 懇親会
22:00 解散

遅野井 宏さん

筑波大学大学院ビジネス科学研究科

1999年、キヤノン株式会社入社。レーザープリンターの事業企画を経て事業部IT部門で働き方変革コンサルタントとして社内変革を担当。2012年に日本マイクロソフト株式会社に入社し、ワークスタイル変革専任のコンサルタントとして製造業、通信業界のクライアントに対して変革ビジョン作成や社内推進戦略立案を担当。2012年には筑波大学大学院経営システム科学専攻に進学し、経営組織論の稲水研究室に所属しながらコワーキングスペースの企業者ネットワーキングをテーマとしながら、日本の新しいワークスタイルのあり方について研究を進める。

注意事項

身近な人とのダイバーシティを感じて頂くため、職場の同僚の方などとお誘い合わせの上参加頂くと効果的です。(もちろん、そうでなくとも結構です!)

参加方法 本イベントは終了しました。

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