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Sew その他 SFCデザイン言語ワークショップ(観察・定着) スピンオフ・イベント

観察の観察

レポート

授業の延長戦は、授業の枠を超えて
慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(通称SFC)の創造技法科目であるデザイン言語ワークショップは、SFCの中でも学生に人気の高い授業のひとつです。多彩なテーマと講師のもとで、手を動かして技術を学んだり、グループワークでアイデアを練ったり、実際に形を作ってみたり、10~20人程度の少人数の中でワークショップ形式の授業が展開されます。
多くのワークショップがプロダクトや建築、映像、音楽など、実際のモノを対象として行われる中で、佐々木一晋さんの行う「観察・定着」の授業は、デザインを行う上での手法であるデザインシンキングやデザインアプローチを身につけることを目的とした授業で、履修生にはデザイン専攻以外の学生も多く見受けられます。授業の最終成果物を発表する最終講評会では、例年外部の様々な有識者を講評者として招き、様々な観点から意見交換が行われます。

今回はその授業の延長戦として、正規授業の枠を超え、「社会人と学生・教員、学内と学外、言語を問わず」、ノーボーダーで意見をぶつけ合う場をSewに用意することとなりました。


効率性や利便性は問わず、概念の際に挑戦する
この授業テーマにもなっている、「観察」という行為。デザインという創造的プロセスの中で「観察」という行為がどのように影響を与えるのか、デザインと観察の関係性を演習課題を実践していく中で感じ得ることが授業の大きなポイントとなっています。我々が普段何気なく利用する「言語」を考え直したり、「論理」を独自に構築したり、そういった概念の際(きわ)の部分で新しい価値創造の可能性を考えていく。佐々木さんがその中で大前提としているのは、「効率性や利便性は問わない」こと。そういった一般的な価値基準とは一線を画した部分からモノづくりの価値や可能性を探ることがこの授業の大きな主旨となっています。
今年度の最終課題は「拵(こしら)え、設(しつら)え、誂(あつら)えるの際を探るデザイン」。似て非なるはずの3つの所作の関係性に注目するところからプロセスをスタート、既往のモノを根底から問い直し、新しい価値をデザインする。学生の方々は独自の答えを思い思いに発表していき、彼らの堂々としたプレゼンテーション、考え込まれた概念に、外部講評者の方々も大きく感心していました。


何かと捕らわれがちな社会人にこそ、この授業は必要なのでは?
この日集まった外部講評者はデザイナー、アートディレクター、エンジニア、営業職など、様々なバックグラウンドの方でしたが、全員に共通していたのは「いつも何かと捕らわれがち」な社会人であるところ。学生の方々が真摯に考えた新しい価値の可能性のプレゼンテーションに、全員大きな刺激を受けていました。そして、彼らもまたこの日は既存の概念に捕らわれず、自分たちの培ったスキルや経験値、知識の観点から様々なアドバイスを与え、学生たちの考えた価値を具体化する可能性を一緒に詰めていく。ただの講評会ではなく、学生たちの考えたアイデアを基点に新たな価値創造の可能性を全員で考えていく論議が自然と発生していきました。
懇親パーティー中も熱い論議は続き、気づけばすぐに会終了の時間となってしまいました。ひとりの参加者の方が「この授業は社会人にこそ必要なのでは?」とおっしゃっていましたが、まさしく既成概念や様々な制約についつい捕らわれがちな社会人の方々に取って価値のある機会なのかもしれません。

社会人、学生、教員などの枠を超えて「次なる問題や課題」を一同で発展させる場こそ、このSewのあるべき姿だと実感する夜となりました。

開催日時2012年7月27日(金) 18:00~
会    場フューチャーワークスタジオ ”Sew”
主 催 者Sew運営委員会/デザイン言語ワークショップ(観察定着)有志メンバー/佐々木一晋
概要 「観察の観察」

SFCデザイン言語ワークショップ(観察・定着)の今年度の成果物を介して、これからのモノづくりの未来の行方を手探りする会。

社会人と学生・教員、学内と学外、言語を問わず、正規授業の枠を超えて、目の前にある対象を真摯に受け止め、観察し、新たなモノをつくる過程で浮かび上がる"次なる問題や課題"を一同で発展させる試みです。
詳細説明 今年度の課題は「拵え、設え、誂えるの際を探るデザイン」。

拵えるとは?設えるとは?誂えるとは?

その際は?効率性や利便性とは一線を画したモノづくりの価値(可能性)を探ります。

佐々木一晋さん

1977年生まれ。東京大学大学院修了。持続的な生産活動を支える技術や空間の設計手法に関する研究と実践に携わる。慶應義塾大学環境情報学部非常勤講師、産業技術大学院大学創造技術専攻助教。空間デザイン事典(井上書院)など。

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参加方法 このイベントは終了しました。

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